ラニビズマブ、患者の9割がポート送達を希望

抗血管内皮増殖因子（VEGF）治療の奏効が見られる滲出型加齢黄斑変性（nAMD）患者415例（平均年齢75.0歳、女性59％）を対象に、ラニビズマブのポート送達システム（PDS）の治療満足度と患者選好性を第III相無作為化臨床試験で検討した（Archway試験）。 その結果、Macular Disease Treatment Satisfaction Questionnaireで評価した40週時点の治療満足度の平均スコアはPDS群が68.0点、硝子体内注射群が66.1点で、差は1.9点と極めて小さかった。 PDS群248例中234例（94.4％）を患者の好みを評価するPDS Patient Preference Questionnaire（PPPQ）の解析の対象とした。40週時点でPDS群の93.2％が過去の硝子体内注射よりもPDSを好むとし、73.5％が非常に好むとした。他眼への硝子体内注射を同時に受けていた患者（78例）では、92.3％がPDSの方がよいと回答した。...