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再発前立腺がん、生化学的再発はOSの代替評価項目にはならず

2022年7月20日  Journal of Clinical Oncology

前立腺摘除術後に前立腺がんが再発した患者760例で救済放射線治療単独とビカルタミド併用を比較したNRG/RTOG 9601試験のデータを用いて、中間臨床評価項目が総生存期間(OS)の代替評価項目としての妥当性を検証。Prentice基準および2条件メタ解析アプローチ(ケンドールの順位相関係数τおよび決定係数R2)を用いて、生化学的再発[BF1:前立腺特異抗原(PSA)最低値(nadir)+0.3-0.5ng/mLまたは救済ホルモン療法開始、BF2:PSA nadir+2ng/mL]、遠隔転移(DM)、無転移生存(MFS)を評価した。 その結果、BF1、BF2、DM、MFSはPrentice基準4つを満たした。OSとの相関関係は、MFSが強く(τ=0.86)、DMは中程度(τ=0.66)、BF1(τ=0.25)とBF2(τ=0.40)は弱かった。OSとMFSに抗アンドロゲン療法の治療効果との相関が認められたが(R2=0.67)、OSとBF1(R2=0.09)、BF2(R2=0.12)またはDM(R2=0.18)には相関がなかった。...