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重症心不全、サクビトリルバルサルタン不耐患者の特徴

2022年7月21日  専門誌ピックアップ

LIFE試験参加の駆出率が低下した進行慢性心不全(HF)患者445例(NYHA分類IV度)を対象に、導入期間(3-7日)中に見られたサクビトリルバルサルタンの忍容性を検討(HFN-LIFE試験)。患者にはサクビトリル/バルサルタン24/26mgを1日2回投与した。 その結果、73例(18%)にサクビトリルバルサルタン不耐が認められた。理由は収縮期血圧90mmHg未満(59%)、収縮期血圧90mmHg超で低血圧やめまいの症状(19%)、クレアチニン2.0mg/dL超の腎機能不全(12%)などだった。 不耐の多変量予測因子に動脈圧低値、血清塩化物低値、植込み型除細動器または心臓再同期デバイスの留置、中等度以上の僧帽弁逆流、スクリーニング時のアンジオテンシン変換酵素阻害薬やアンジオテンシン受容体拮抗薬の不使用、スクリーニング時のインスリン使用などがあった。4つ以上の予測因子がある患者の不耐の確率は48.9%だった。...