2010-21年に単施設で炎症性中耳疾患に対する乳様突起削開術を施行した小児患者135例を対象に、乳様突起の圧迫包帯(mastoid pressure dressing:MPD)回避による不快感および術後疼痛の改善効果を後ろ向き比較試験で検討した。 その結果、MPDあり群の91例中5例に軽度創離開、8例で手術部位感染症(SSI)、1例でケロイドが発生したのに対し、MPDなし群44例では1例にSSI、1例にケロイド瘢痕、1例に創離開、1例に局所血腫が発生し、術後合併症に群間差は見られなかった(P=0.32)。視覚的アナログ尺度(VAS)で評価した術後の疼痛の程度はMPDなし群の方がMPDあり群より弱かった(P=0.02)。...
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