脳卒中後の手術、待機90日以上は再発率変わらず

心臓外科や神経外科以外の待機的手術を施行した66歳以上の患者584万1539例のデータを用いて、過去の虚血性脳卒中から手術までの経過期間と脳卒中再発リスクとの相関を検討。5万4033例に脳卒中の既往があった。 その結果、脳卒中の既往がない患者と比較すると、術前30日以内に脳卒中を発症した患者は周術期脳卒中のオッズが高かった（調整後オッズ比8.02、95％CI 6.37-10.10、P＜0.001）。過去の脳卒中から手術までの経過期間が61-90日の場合（同5.01、4.00-6.29、P＜0.001）と181-360日の場合（同4.76、4.26-5.32、P＜0.001）で脳卒中のオッズに有意差はなかった。 脳卒中の既往がない患者と比較した30日全死因死亡の調整後オッズ比は、脳卒中発症から30日以内に手術を受けた患者が2.51（95％CI 1.99-3.16、P＜0.001）、脳卒中発症から61-90日以内に手術を受けた患者では1.49（同1.15-1.92、P＜0.001）だったが、360日以上経過しても顕著な低下は見られなかった。...