COVID-19重症呼吸不全に高用量DEXは無効
2022年7月22日
JAMA Internal Medicine
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)肺炎による重症急性低酸素血症性呼吸不全(AHRF)のためICUで治療を受けた成人患者546例(年齢中央値67.4歳、男性75.8%)を対象に、高用量デキサメタゾンと酸素療法併用の有用性を多施設共同プラセボ対照無作為化試験で評価。患者を標準デキサメタゾン群と高用量デキサメタゾン群に割り付け、侵襲的機械換気(IMV)が必要ない患者をさらに酸素療法標準治療(o2SC)、高流量経鼻酸素(HFNo2)、持続的気道陽圧(CPAP)に割り付けた。 その結果、標準用量群と高用量群に60日死亡率の差は認められなかった(ハザード比0.96、95%CI 0.69-1.33、P=0.79)。酸素補助群間の比較でも、28日目のIMV基準累積発生率(ハザード比:o2SC vs. CPAP 1.08、95%CI 0.71-1.63;o2SC vs. HFNo2 1.04、0.69-1.55)と60日目の死亡率(ハザード比:o2SC vs. CPAP 0.97、0.58-1.61;o2SC vs. HFNo2 0.89、0.53-1.47)いずれも有意差は見られなかった。...
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