小児の原因不明肝炎、英での調査結果
2022年7月23日
New England Journal of Medicine
英国で、原因不明の急性肝炎を来した小児患者44例の臨床経過を後ろ向き研究で検討。2022年1月1日から同年4月11日までに小児肝移植センター1施設に紹介された小児の医療記録をレビューして人口統計学的因子、臨床的特徴、各種検査の結果および転帰(病状改善、肝移植、死亡)を記録した。 対象患児の年齢中央値は4歳で、ほとんどがそれまで健康であった。多く見られた特徴は黄疸(93%)、嘔吐(54%)、下痢(32%)だった。ヒトアデノウイルスの分子学的検査を実施した30例のうち27例(90%)が陽性だった。6例(14%)が劇症肝不全を発症し、全例が肝移植を受けた。死亡例はなかった。肝移植を受けた6例を含め全例が自宅退院した。...
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