血栓除去単独、rt-PA併用に対する非劣性示せず

急性虚血性脳卒中患者を対象に、血栓除去術単独のアルテプラーゼ（rt-PA）静注と血栓除去術併用に対する非劣性を多施設共同無作為化非盲検試験で検討。大血管閉塞による脳卒中の患者を無作為化により血栓除去術単独群とrt-PA静注＋血栓除去術群に割り付けた。主要評価項目は、90日時点の修正Rankin尺度スコア2以下とした。非劣性マージンを12％とした。 408例（血栓除去術単独群201例、rt-PA静注＋血栓除去術群207例）を有効性の主解析の対象とした。主要評価項目達成率は血栓除去術単独群が57％、rt-PA静注＋血栓除去術群が65％で、非劣性は示されなかった（調整リスク差－7.3％、95％CI －16.6-2.1、片側95％CI下限－15.1％）。血栓除去術単独群の2％とrt-PA静注＋血栓除去術群の3％に症候性頭蓋内出血が発生した（リスク差－1.0％、95％CI －4.8-2.7）。...