1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 人種/民族によるSpO2値の差が酸素投与量に影響

人種/民族によるSpO2値の差が酸素投与量に影響

2022年7月24日  JAMA Internal Medicine

集中治療室に入室している患者3069例を対象に、パルスオキシメーターで測定した経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)の人種/民族による差とその差が酸素投与量に及ぼす影響を後ろ向きコホート研究で検討。主要評価項目は、時間で重み付けした平均酸素投与量とした。 対象者は平均年齢66.9歳で、83例がアジア人、207例が黒人、112例がヒスパニック、2667例が白人だった。多変量線形回帰で、アジア人(係数0.602、95%CI 0.263-0.941、P=0.001)、黒人(同0.919、0.698-1.140、P<0.001)、ヒスパニック(同0.622、0.329-0.915、P<0.001)はヘモグロビン酸素飽和度に対してSpO2が高かった。このほか、アジア人(同-0.291、-0.546-−0.035、P=0.03)、黒人(同-0.294、-0.460--0.128、P=0.001)、ヒスパニック(同-0.242、-0.463--0.020、P=0.03)の平均酸素投与量が少なかった。平均SpO2と平均ヘモグロビン酸素飽和度の不一致をコントロールすると、人種/民族に酸素投与量との相関は認め...