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ASD小児の社会性、balovaptanで改善せず

2022年7月24日  JAMA Psychiatry

5-17歳の自閉症スペクトラム障害(ASD)患者を対象に、経口選択的バソプレシン1a受容体拮抗薬balovaptanの有効性と安全性を第II相無作為化二重盲検試験で検討(aV1ation試験)。339例をbalovaptan 4mg成人当量、10mg成人当量、プラセボの3群に割り付け、10mg群86例とプラセボ群81例を主解析の対象とした(4mg群は中止)。 その結果、主要評価項目に定めたVineland-II適応行動尺度の2領域複合(社会性およびコミュニケーション)スコアの24週時点の変化量に群間差は見られなかった(調整後最小二乗平均の差-0.16、P=0.91)。balovaptanの忍容性は良好で、新たな安全性の懸念は認められなかった。有害事象(balovaptan群76.7% vs. プラセボ群75.3%)および重篤な有害事象(1.2% vs. 4.9%)の発現率は同等だった。...