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コロナ禍で所得による平均余命の格差拡大

2022年7月24日  Journal of the American Medical Association

米カリフォルニア州で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行前後で所得と平均余命の関係がどう変化したかを後ろ向きに検討。2015-19年をCOVID-19流行前期、2020-21年をCOVID-19流行期とした。 その結果、2015-21年に198万8606例が死亡し、そのうち2020-21年の死亡は65万4887例だった。州の平均余命は、2019年の81.40歳から、2020年に79.20歳、2021年には78.37歳へと短縮した。世帯収入中央値(median household income:MHI)の平均が2万1279-23万2261ドルの範囲だった。平均余命とMHIとの相関性の傾きは大きく上昇し、2019年のパーセンタイル当たり0.075年から2020年は0.103年(P<0.001)、2021年には0.107年(P<0.001)となった。 最富裕層と最貧困層の平均余命の格差は、2019年の11.52年から2020年に14.67年、2021年には15.51年へと拡大した。人種別では、2019-21年にヒスパニック系で5.74年、非ヒスパニック系アジア人で3.04年、非ヒ...