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進行ホジキンリンパ腫、ブレンツキシマブベドチン併用で生存改善

2022年7月25日  New England Journal of Medicine

治療歴がないIII期またはIV期の古典的ホジキンリンパ腫(HL)を対象に、CD30標的抗体薬物複合体ブレンツキシマブベドチンとドキソルビシン+ビンブラスチン+ダカルバジン(A+AVD)の併用をドキソルビシン、ブレオマイシン+ビンブラスチン+ダカルバジン(ABVD)と比較した多施設共同非盲検無作為化第III相試験の中央値6年間の結果が報告された。 追跡調査期間中央値73.0カ月で、A+AVD群の39例、ABVD群の64例が死亡した(ハザード比0.59、95%CI 0.40-0.88、P=0.009)。6年総生存率(OS)は、それぞれ93.9%、89.4%だった。A+AVD群の方が無増悪生存期間が良好で(疾患進行または死亡のハザード比0.68、同0.53-0.86)、その後の治療実施率が低く、2次がんも少なかった(23例 vs. 32例)。A+AVD群で発熱性好中球減少症発現率が上昇し、顆粒球コロニー刺激因子による1次予防が推奨された。末梢性ニューロパチーの発現率がA+AVD群の方が高かったが、最終追跡調査時までに両群のほとんどの患者に消失または改善が認められた。...