nAMD治療、ラニビズマブPDSとVEGF薬の費用比較

臨床試験データおよびメディケア償還率を用いて、滲出型加齢黄斑変性（nAMD）に対するラニビズマブのポート送達システム（PDS）と抗血管内皮増殖因子（VEGF）薬の硝子体内注射の費用を比較した。 その結果、薬剤補充1回のラニビズマブPDSと同等の費用となる平均注射回数は、ラニビズマブが10.8回、アフリベルセプトが9.3回、ベバシズマブが34.5回だった。年間費用は、6カ月ごとに薬剤を補充するラニビズマブPDSが2万1016ドルだったのに対し、毎月のラニビズマブ注射が年1943ドル（P＝0.34）高く、アフリベルセプトが年5702ドル（P＝0.04）高く、ベバシズマブが年1万6732ドル（P＜0.001）低く、隔月のアフリベルセプト注射が年7658ドル（P＝0.006）低かった。シナリオ解析で、必要に応じて薬剤を補充するラニビズマブPDSの5年後の費用が実臨床でのラニビズマブまたはアフリベルセプトの硝子体内注射より低かったが、1年後の費用削減は見られなかった。...