再発・難治性濾胞性リンパ腫、mosunetuzumabで6割が完全寛解
2022年7月27日
The Lancet Oncology
2種類以上の治療歴がある18歳以上の再発・難治性濾胞性リンパ腫患者90例を対象に、CD20およびCD3を標的とする二重特異性抗体mosunetuzumabの固定期間投与による治療効果を単群多施設共同第II相試験で検討。試験は進行中で、データカットオフ日までの追跡期間中央値は18.3カ月だった。主要評価項目は独立効果判定委員会の評価による完全寛解率とした。 その結果、完全寛解率は60.0%で、文献対照のpan class I PI3K阻害薬copanlisibによる完全寛解率14%よりも有意に高かった(P<0.0001)。最も発現率の高かった有害事象はサイトカイン放出症候群(44%)で、グレードは1(26%)または2(17%)が大部分を占め、ほとんどが投与サイクル1に発現した。発現率の高かったグレード3-4の有害事象は好中球減少症または好中球数減少 (27%)、低リン血症(17%)、高血糖(8%)、貧血(8%)だった。重篤な有害事象の発現率は47%で、グレード5の治療関連有害事象は見られなかった。...
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