T1直腸がん局所切除後の再発率、TEMとTAMISが低い

T1直腸がんに対する局所切除の術式による後再発およびがんによる死亡のリスクをメタ解析で検討。同様の方法で、内視鏡的切除術を受けたT1直腸がんの転帰も評価した。 その結果、局所外科的切除術を受けたT1直腸がん患者2585例（試験86件）の統合累積再発率は9.1％だった（再発302件、I2＝68.3％）。メタ回帰分析で、再発リスクに組織学的リスク分類（低リスク6.6％ vs. 高リスク28.2％、P＜0.005）および局所切除の術式［経肛門的内視鏡下マイクロサージェリー（TEM）または経肛門的低侵襲手術（TAMIS）7.7％ vs. その他の術式10.8％、P＜0.005］の関連が認められたした。軟性内視鏡による切除術を受けたT1直腸がん患者641例（試験16件）では、再発率（7.7％）、がんによる死亡率（2.3％）および再発患者のがんによる死亡率（30.0％）は、TEMまたはTAMISを施行した患者の転帰（再発率7.7％、がん関連死亡率2.8％および再発患者のがん関連死亡率35.6％）と同等だった。...