中国で、良性疾患に対して子宮摘出術(HA)を受けた女性および子宮摘出術と両側卵巣摘出術(HBO)を受けた女性の脳卒中と虚血性心疾患(IHD)の長期リスクを検討。HA後とHBO後の心血管疾患(CVD)とその病態別(虚血性脳卒中、出血性脳卒中、IHD)の発症について調整ハザード比を算出した。 対象女性28万2722例のうち、8478例がHA、1360例がHBOを受けていた。HAを受けなかった女性と比較すると、HA後のCVDリスクが9%高く(ハザード比1.09、95%CI 1.06-1.12)、HBO後のCVDリスクが19%高かった(同1.19、1.12-1.26)。HA後とHBO後ではいずれも虚血性脳卒中と虚血性心疾患のリスクが上昇したが、出血性脳卒中との関連は見られなかった。HAとHBOに伴うCVDの相対リスクは手術時の年齢が低いほど高く、手術を受けなかった女性と比較したCVDのハザード比は、48歳未満と48歳以上でのHA後がそれぞれ1.10(1.06-1.13)と1.07(1.02-1.13)、HBO後ではそれぞれ1.21(1.13-1.30)と1.13(1.01-1.28)だった。...
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