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妊娠中のフタル酸エステル曝露で早産リスク上昇

2022年8月1日  JAMA Pediatrics

米国の試験16件に参加した妊娠女性6045人の個人データを統合し、妊娠中のフタル酸エステル曝露による早産への影響を検討。フタル酸エステル代謝物11種類の尿中濃度を定量化し、各代謝物による早産のオッズを評価した。 その結果、フタル酸モノ-n-ブチル(オッズ比1.12、95%CI 0.98-1.27)、フタル酸モノ-イソブチル(同1.16、95%CI 1.00-1.34)、フタル酸モノ(2-エチル-5-カルボキシペンチル、同1.16、95%CI 1.00-1.34)、フタル酸モノ(3-カルボキシプロピル、同1.14、95%CI 1.01-1.29)の尿中濃度の四分位範囲増加で早産のオッズ上昇が認められた。この研究の対象集団では、出生1000件当たり約90件の早産が発生しているが、G-computationを用いた全フタル酸エステル代謝物濃度を10%、30%、50%低下させる仮想介入により早産がそれぞれ1.8件、5.9件、11.1件予防されると推定された。...