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麻酔科医の掛け持ち手術件数が増えると患者の転帰悪化

2022年8月1日  JAMA Surgery

非心臓以外の大手術を受けた18歳以上の患者57万8815例(平均年齢55.7歳、女性55.1%)を対象に、麻酔科医の配置率が患者の転帰に及ぼす影響を電子カルテのデータを用いた後ろ向きマッチドコホート研究で検討。患者を担当麻酔科医が受け持つ手術件数に応じて1件(1群)、1-2件掛け持ち(1-2群)、2-3件掛け持ち(2-3群)、3-4件掛け持ち(3-4群)の4群に分けた。主要複合評価項目は、30日死亡、国際疾病分類の退院診断コードから導出した6大手術合併症(心臓系、呼吸器系、消化器系、泌尿器系、出血性、感染性の合併症)とした。 麻酔科医の配置率に応じて手術をマッチさせると、4万8555例が1群、24万7057例が1-2群、21万6193例が2-3群、6万7010例が3-4群となった。1-2群の患者と比較すると、2-3群の患者はリスク調整後の死亡と合併症発症率が相対的に4%上昇し(5.06% vs. 5.25%、調整オッズ比1.04、95%CI 1.01-1.08、P=0.02)、3-4群の患者では14%上昇した(5.06% vs. 5.75%、同1.15、1.09-1.21、P<0.00...