医療従事者のコロナワクチン、種類で効果に差なし
2022年8月2日 British Medical Journal
英国で医療従事者および社会福祉従事者を対象とした新型コロナウイルス感染症（COVID-19）ワクチン、BNT162b2（ファイザー社）とChAdOx1（アストラゼネカ社）の有効性を評価。アルファ変異株優勢期の2021年1月4日から同2月28日までにワクチンを接種した31万7341例を解析対象とした。 追跡期間11万8771人年で、検査陽性が6962件、COVID-19に起因する救急外来受診が282件、COVID-19に起因する入院が166件あった。接種後最初の20週間に見られたそれぞれの転帰の累積発生率は両ワクチンで同程度だった。1回目の接種から20週間後に見られた1000人当たりの感染の累積発生率は、BNT162b2ワクチンで21.7例、ChAdOx1ワクチンでは23.7例で、差が1000人当たり2.04例となった。20週後の1000人当たりのCOVID-19に起因する救急外来受診の累積発生率の差は0.06例、COVID-19に起因する入院では0.11例だった。...