CPS 10以上のPD-L1陽性進行TNBC、ペムブロリズマブでOS改善

PD-L1陽性の進行トリプルネガティブ乳がん（TNBC）患者847例を対象に化学療法へのペムブロリズマブ追加と化学療法単独の効果を比較した第III相無作為化比較試験（KEYNOTE-355）の中間解析結果として、PD-L1陽性でCPSが10以上の患者（CPS-10サブ集団）、PD-L1陽性でCPSが1以上の患者（CPS-1サブ集団）およびITT集団の総生存期間（OS）が報告された。 追跡期間中央値は44.1カ月だった。OS中央値は、CPS-10サブ集団のペムブロリズマブ追加群が23.0カ月、プラセボ追加群が16.1カ月（死亡のハザード比0.73、95％CI 0.55-0.95、両側検定によりP＝0.0185、有意性の基準に合致）だった。CPS-1サブ集団ではそれぞれ17.6カ月と16.0カ月だった（ハザード比0.86、95％CI 0.72-1.04、両側検定によりP＝0.1125、有意差なし）。ペムブロリズマブ追加群の68.1％、化学療法単独群の66.9％に試験治療関連のグレード3以上の有害事象が発現した。...