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正常肺機能の肺気腫、有病率に人種差

2022年8月3日  Annals of Internal Medicine

米国で、肺活量測定結果が正常な黒人および白人の成人を対象に、肺気腫有病率の人種による差を検討(CARDIA研究データの2次分析)。米国の4施設で収集した2674例(黒人男性485例、黒人女性762例、白人男性659例、白人女性768例)の肺活量測定結果とCT検査画像を分析した。 その結果、1秒量(FEV1)が予測値の80-99%だった被験者の6.5%に肺気腫があった。このグループでは、黒人男性の有病率が白人男性より3.9倍高く(15.5% vs. 4.0%)、黒人女性は白人女性より1.9倍高かった(6.6% vs. 3.4%)だった。FEV1が予測値の100-120%だった被験者の4.0%に肺気腫があった。このグループでは、黒人男性の有病率が白人男性の6.4倍で(同2.2-18.7倍、13.9% vs. 2.2%)、黒人女性では白人女性と同程度だった(それぞれ2.6% vs. 2.0%)。...