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コロナワクチンで第2波での病院勤務者の感染が推定1割減

2022年8月4日  British Medical Journal

英イングランドの新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)流行第2波での感染率、危険因子およびワクチンの効果を前向き多施設共同コホート研究で評価。SARS-CoV-2 Immunity and Reinfection Evaluation(SIREN)試験に登録された、感染歴はないが感染リスクの高い病院勤務者を対象とし、数理モデルでワクチンの効果を推測した。 その結果、第2波では対象集団の12.9%が感染した。多変量解析の結果、第2波での感染の危険因子は、25歳未満(調整後オッズ比1.35、95%CI 1.07-1.69)、5人以上の大家族(同1.54、1.23-1.94)、COVID-19患者への接触高頻度(同1.79、1.56-2.06)、救急科または入院病棟での勤務(同1.76、1.45-2.14)、ヘルスケアアシスタント(同1.43、1.16-1.77)だった。1回目のワクチン接種までの期間に感染との強い相関が認められ(P<0.001)、1日延びるたびに調整後オッズ比が1.02倍になった。数理モデルによるシミュレーションでは、迅速なワクチン接種が実施されていなければ、患者に接触...