糖尿病黄斑浮腫の“段階的治療”、アフリベルセプトと効果同等

54の臨床施設で、視力文字スコア24-69の中心窩に及ぶ糖尿病黄斑浮腫成人患者270例312眼を対象に、治療開始時はベバシズマブを使用し、効果が不十分な場合12週目に抗VEGF薬アフリベルセプトに切り替える段階的治療の有効性を治療開始時からアフリベルセプトを用いる単剤治療と比較。ベバシズマブからアフリベルセプトへの切り替え発生率は2年間で70％だった。 その結果、主要評価項目に定めた2年時点の平均視力改善度は、アフリベルセプト単剤群が15.0文字、ベバシズマブによる治療開始群が14.0文字だった（調整後差0.8文字、95％CI －0.9-2.5、P＝0.37）。視力および網膜の中心サブフィールド厚の平均変化度は両群同等だった。重篤な有害事象発生率はアフリベルセプト単剤群が52％、ベバシズマブによる治療開始群が36％、有害事象による入院率は48％、32％といずれもアフリベルセプト単剤群の方が高かった。...