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白金製剤抵抗性の再発卵巣がんにapatinib+PLDが有効

2022年8月5日  JAMA Oncology

白金製剤抵抗性の再発卵巣がん患者152例を対象に、血管内皮増殖因子受容体2チロシンキナーゼ阻害薬のapatinib+ドキソルビシンリポソーム製剤(PLD)併用の有効性と安全性を非盲検無作為化試験で検討(APPROVE試験)。78例をapatinib+PLD併用群、74例をPLD単独群に割り付けた。主要評価項目は、固形がんの効果判定規準(RECIST)第1.1版に基づく無増悪生存期間(PFS)とした。追跡期間中央値は8.7カ月だった。 その結果、PFS中央値は併用群が5.8カ月、単独群が3.3カ月(ハザード比0.44、95%CI 0.28-0.71、P<0.001)、総生存期間中央値は23.0カ月、14.4カ月(同0.66、0.40-1.09)だった。グレード3以上の試験治療下で発現した有害事象として、好中球数減少(併用群14.9% vs. 単独群8.3%)、高血圧(同8.1% vs. 0%)および白血球数減少(同6.8% vs. 4.2%)が特に高頻度に認められた。...