急性外耳炎の点耳薬、2剤併用と単剤で治癒率同等

米国の36施設で、生後6カ月以上の急性外耳炎患者493例（女性51.5％、平均年齢38.2歳）を対象に、シプロフロキサシンとフルオシノロンアセトニド配合点耳薬のそれぞれの薬剤単独の点耳薬に対する優越性を無作為化第III相臨床試験で検討した。 修正intent-to-treat解析の結果、主要評価項目に定めた8-10日時点（治療終了時）の治療的治癒達成率は、合剤群が61.2％、シプロフロキサシン単剤群が53.8％（合剤群との差7.3％、95％CI －6.6％-21.2％、P＝0.30）、フルオシノロン単剤群が44.4％（同16.7％、－0.6％-34.0％、P＝0.06）と統計学的に同等だった。15-17日時点では合剤群がシプロフロキサシン単剤群への統計的優越性を示した（87.4％ vs. 75.8％、同11.6％、0.7％-22.4％、P＝0.04）。15件の試験薬関連の有害事象が登録され、いずれも軽度ないし中等度だった。...