進行膵がん、ニラパリブ＋イピリムマブで6カ月PFS良好

白金製剤感受性の進行膵がん患者91例を対象に、ニラパリブへのニボルマブまたはイピリムマブの併用による維持療法を非盲検無作為化第Ib/II相試験で比較。主要評価項目は、安全性および6カ月無増悪生存率（PFS）とした。抗腫瘍活性は直接比較ではなく、6カ月PFS 44％を帰無仮説として設定のうえ評価した。PFS評価可能例は84例だった。 中央値23.0カ月の追跡の結果、6カ月PFSはニラパリブ＋ニボルマブ群が20.6％（帰無仮説に対するP＝0.0002）、ニラパリブ＋イピリムマブ群が59.6％（帰無仮説に対するP＝0.045）だった。ニラパリブ＋ニボルマブ群の22％およびニラパリブ＋イピリムマブ群の50％にグレード3以上の治療関連有害事象が発現した。ニラパリブ＋ニボルマブ群に多かったグレード3以上の有害事象は高血圧（8％）、貧血（4％）、血小板減少症（4％）、ニラパリブ＋イピリムマブ群では疲労（14％）、貧血（11％）、高血圧（9％）だった。...