不安障害、同性の親から子に伝播しやすい

カナダ・ノバスコシア州に在住する気分障害の家族性リスクの高い家族（子398人、母親221人、父親237人）を対象に、親から子への不安傷害の伝播に性別による差があるかを横断研究で調査。半構造化面接で不安障害の生涯診断を評価し、ロジスティック回帰で親の不安障害と子の不安障害の間の関係を評価した。 その結果、同性の親に不安障害があると子の不安障害発症率が高かった（オッズ比2.85、95％CI 1.52-5.34、P＝0.001）が、異性の親の不安障害との相関は見られなかった（同1.51、0.81-2.81、P＝0.20）。不安のない同性の親と同居していると、子の不安障害発症率が低くなった（同0.38、0.22-0.67、P＝0.001）が、不安のない異性の親との同居による影響は見られなかった（同0.96、0.56-1.63、P＝0.88）。...