DMC手術中の神経モニタリング、MEPの有効性を評価
変性性頸椎脊椎症(DCM)手術中の経頭蓋運動誘発電位[Tc(E)-MEP]による神経モニタリングの有効性を日本脊椎脊髄病学会のモニタリング委員会による前向き多施設観察研究で検討。頸椎症性脊髄症(CSM)患者840例と後縦靱帯骨化症(OPLL)患者336例を対象に有効性を比較した。 その結果、全体の感度は57.1%で、OPLL群の方がCSM群より高かった(71.4% vs. 42.9%)。C5麻痺を含む急性発症体節性麻痺に対する感度は、全体が40%、OPLL群が66.7%、CSM群が0%だったが、下肢の麻痺では100%だった。Tc(E)-MEPアラームの頻度は除圧中(63.16%)が最も高く、次いでスクリュー挿入時(15.79%)だった。アラームに対する介入後のレスキュー症例(波形回復が達成され、術後麻痺なし)の発生率は全体57.9%、OPLL群58.3%、CSM群57.1%だった。...
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