1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 多発性骨髄腫にエロツズマブ+Krdが有望

多発性骨髄腫にエロツズマブ+Krdが有望

2022年8月7日  JAMA Oncology

自家造血幹細胞移植なしの新たに多発性骨髄腫の診断を受けた患者46例を対象に、エロツズマブと週1回のKRd療法(カルフィルゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン)併用(Elo-KRd)の有効性を測定可能残存病変(MRD)アダプティブデザインによる第II相単群試験で検討した。 その結果、Elo-KRdを8サイクル(C8)実施後、45例中26例(58%)が厳格な完全奏効(sCR)およびMRD陰性(10−5)またはそのいずれかを達成し、事前に設定した有効性の統計学的閾値を満たした。時間の経過とともに奏効が深くなり、MRD陰性(10−5)率は70%へ上昇した。特に頻度の高い(10%超)グレード3または4の有害事象は肺および非肺感染症だった(13%および11%)。グレード5の心筋梗塞が1例発生した。推定3年無増悪生存率は、全体が72%、C8実施後MRD陰性(10−5)の患者が92%だった。...