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PCOS女性は分娩期の心血管合併症リスク高い

2022年8月9日  専門誌ピックアップ

2002-19年の米国National Inpatient Sampleを用いて、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)診断が心血管合併症に及ぼす影響を検討。分娩のため入院した女性7143万6308例を対象とした。 その結果、19万5675例(0.3%)がPCOSの診断を受けていた。PCOS女性はPCOSがない女性より年齢中央値が高く(31歳 vs. 28歳)、糖尿病、肥満、脂質異常症の有病率が高かった。PCOSは、年齢、人種および民族などで調整した後もなお心血管合併症の独立した予測因子で、PCOSなしに対するオッズ比は、妊娠高血圧腎症が1.56(95%CI 1.54-1.59、P<0.01)、子癇が1.58(同1.54-1.59、P<0.01)、周産期心筋症が1.79(同1.49-2.13、P<0.01)、心不全が1.76(同1.27-2.45、P<0.01)だった。PCOS女性群の分娩入院はPCOSがない女性より入院期間が長く(3日 vs. 2日、P<0.01)、入院費用も高かった(4901ドル vs. 3616ドル、P<0.01)。...