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NAFLDがあると心不全リスクが1.5倍に

2022年8月9日  専門誌ピックアップ

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)が心不全(HF)新規発症リスクに及ぼす影響を観察研究のメタ解析で検討。血清バイオマーカー、国際疾病分類(ICD)コード、画像検査や肝組織学的検査からNAFLDを診断した縦断的コホート研究11件を対象とした。主要評価項目はHFの新規発症とし、ランダム効果モデルを用いたメタ解析で要約ハザード比と95%CIを求めた。 中年期の患者1124万2231例を特定し、中央値10年間に9万7716例がHFを発症した。NAFLDによるHF新規発症のリスクに中程度の上昇が見られた(統合ランダム効果ハザード比1.50、95%CI 1.34-1.67、P<0.0001、I2=94.8%)。このリスクは、年齢、性別、民族、肥満の指標、糖尿病、高血圧、その他の一般的な心血管危険因子とは独立していた。感度分析でもこの結果は変わらなかった。...