屋外活動増やすと小児の近視リスク抑制

中国・上海の小学校24校で、近視のない屋外活動時間による近視発症および近視化の抑制効果を前向きクラスター無作為化試験で検討。6-9歳の生徒6295人を対象とした。対照群の生徒は通常通りの屋外活動を継続し、検証I群の生徒には40分間の屋外活動、検証II群の生徒には80分間の屋外活動を追加した。 その結果、未調整の2年累積近視発症率は対照群が24.9％、検証I群が20.6％、II群が23.8％となり、対照群との比較で検証I群の調整後発生率が16％（発生率比0.84、95％CI 0.72-0.99、P＝0.035）、II群では11％（同0.89、0.79-0.99、P＝0.041）低下した。近視化は検証I群－0.84D、II群－0.91D、対照群－1.04D、眼軸長伸長量は0.55mm、0.57mm、0.65mmといずれも両検証群の方が低かった。5000ルクス/分での屋外活動時間120-150分/日や屋外での累積光強度60万-75万ルクスにより発生率比が17-31％有意に低下した。...