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ICI治療を受けたがん患者の1割にMACE発生

2022年8月10日  Journal of Clinical Oncology

免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の治療を受けたがん患者672例を対象に、主要心血管事象(MACE)の発生率および危険因子を検討。MACEは急性冠症候群、心不全、脳卒中、一過性虚血性発作の複合とした。 その結果、追跡期間中央値13カ月でのMACE発生率は10.3%だった。多変量解析で、心不全既往(ハザード比2.27、95%CI 1.03-5.04、P=0.043)または心臓弁膜症(同3.01、1.05-8.66、P=0.041)があるとMACEが有意に増加した。ICI治療群の累積発生率は、年齢、性別、心血管既往、がん種でマッチさせたICI非治療群および集団対照群より有意に高く、この差は主に心不全事象リスクの高さに起因するものだった。...