切除可能境界膵がんに術前mFOLFIRINOXが有効

切除可能境界（borderline resectable）膵管腺がん（PDAC）患者126例（女性49％、年齢中央値64歳）を対象に、術前補助療法に用いる修正FOLFIRINOX（オキサリプラチン＋イリノテカン＋ロイコボリン＋フルオロウラシル）療法（mFOLFIRINOX）とmFOLFIRINOXと寡分割照射法による放射線治療併用の有効性を第II相無作為化臨床試験で比較（A021501試験）。各治療群の18カ月時点の総生存率を文献対照群の総生存率50％と比較した。 評価可能だった患者の解析の結果、主要評価項目に定めた18カ月時点の総生存率はmFOLFIRINOX単独群が66.7％、mFOLFIRINOX＋放射線治療群が47.3％で、総生存期間中央値は29.8カ月、17.1カ月だった。...