コントロール不良の2型糖尿病、包括的な遠隔医療で転帰改善

血糖コントロール不良（HbA1c値8.5％以上が1年以上持続と定義）の2型糖尿病患者200例（平均年齢57.8歳、女性22.5％、黒人72.0％）を対象に、包括的な遠隔医療介入の効果を無作為化比較試験で検討。包括的な遠隔医療群（101例）には遠隔監視、自己管理支援、食事と活動の支援、薬物療法管理、うつ病の支援を実施し、簡易介入群（99例）には遠隔監視とケアの協調を実施した。主要評価項目はHbA1cとした。 試験開始前から12カ月時点までのHbA1cの変化量は包括的遠隔医療群が－1.59％、遠隔監視とケアの協調群が－0.98％、推定平均差は－0.61％（P＝0.02）だった。包括的遠隔医療群では、12カ月時点で糖尿病の心理的負担、糖尿病のセルフケア、自己効力感の有意な改善が見られた。有害事象は両群で同程度だった。...