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運動、家事、人付き合いは認知症リスク低下に効果あり

2022年8月12日  専門誌ピックアップ

認知症を発症していない英国バイオバンクの参加者50万1376例を対象に、身体的および精神的活動のパターンが認知症に及ぼす影響を前向きコホート研究で検討。2006-10年に参加者を募集し、募集の1年後から2019年末まで追跡した。 参加者の募集時の平均年齢は56.53歳で、45.60%が男性だった。平均10.66年の追跡期間中、5185例に認知症が確認された。身体的・精神的活動のパターン分析から、頻繁な高強度の運動やその他の運動(ハザード比0.65、95%CI 0.59-0.71)、家事関連の活動(同0.79、0.72-0.85)、友人や家族の訪問(0.85、0.75-0.96)に関する活動パターンをとる度合いが大きいと認知症のリスクが低かった。血管性認知症とアルツハイマー病についても、認知症の疾患感受性の指標(多遺伝子リスクスコア、アポリポ蛋白E遺伝子型、家族歴)による層別解析でも、ほぼ同じ結果が得られた。...