カナダ・ケベック州の小児103万8375例を対象に、母親の多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)が児の13歳までの入院を要する罹病リスクに及ぼす影響を後ろ向き縦断コホート研究で検討。母親にPCOSがあるPCOS曝露児は7160例だった。 その結果、1000人年当たりの入院率はPCOS曝露児が68.9(95%CI 66.2-71.8)、非曝露児が45.3(同45.1-45.5)だった。PCOS曝露児は非曝露児に比べて、小児期のあらゆる入院のリスクが1.32倍、感染性疾患による入院のリスクが1.31倍、アレルギー関連の入院のリスクが1.47倍高かった。PCOS曝露児は代謝疾患(ハザード比1.59、95%CI 1.16-2.18)、胃腸疾患(同1.72、1.53-1.92)、中枢神経系疾患(同1.74、1.46-2.07)および耳科疾患(同1.34、1.26-1.43)による入院リスクが高かった。サブグループ解析で、PCOSと小児期の入院との関連は男児(同1.31、1.24-1.39)と女児(同1.34、1.26-1.43)で差がほとんどないことが示唆された。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。