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神経因性下部尿路機能障害に仙骨神経刺激療法が有効

2022年8月13日  専門誌ピックアップ

難治性の神経因性下部尿路機能障害(NLUTD)患者124例を対象に、仙骨神経刺激療法(SNM)の効果を多施設偽治療対照試験で検討。S3(まれにS4)仙骨孔にリード挿入後に実施したSNMテストで機能改善が見られた65例のうち60例(年齢中央値49.5歳、女性43例)を介入対象とした。介入対象には神経刺激装置を埋め込み、無作為化により、神経刺激装置を起動状態(ON)にするグループと非起動状態(OFF)にするグループに割り付けた。 介入2カ月後、SNM ON群の治療成功(主要な排尿日誌変数の50%以上改善)達成率は76%だった。SNM OFF群では、持続的効果が見られた患者の割合は42%だった(オッズ比4.35、95%CI 1.43-13.21、P=0.009)。全試験期間中、有害事象が11件発生し、6件が脱落に至ったが、介入期間中の脱落は認められなかった。...