コロナ後の長引く嗅覚・味覚障害、女性に多い

新型コロナウイルス感染症（COVID-19）患者の嗅覚・味覚の回復率や持続率を系統的レビューとメタ解析で検討。COVID-19に起因する嗅覚または味覚障害がある成人（18歳以上）の観察研究18報（計3699例）を対象とした。 その結果、患者の5.6％に嗅覚障害、4.4％に味覚障害が持続していると推定された。30日、60日、90日、180日時点での嗅覚障害の回復率は順に74.1％、85.8％、90.0％、95.7％で、味覚障害の回復率は順に78.8％、87.7％、90.3％、98.0％だった。女性は男性よりも嗅覚障害、味覚障害ともに回復率が低かった（オッズ比：嗅覚障害0.52、95％CI 0.37-0.72、味覚障害0.31、0.13-0.72）。このほか、初期の嗅覚障害の重症度（オッズ比0.48、0.31-0.73）や鼻閉症状の重症度（同0.42、0.18-0.97）が高いほど嗅覚が回復しない傾向にあった。...