早期皮膚T細胞リンパ腫にヒペリシンPDTが有効

早期皮膚T細胞リンパ腫の菌状息肉症（MF/CTCL）患者169例を対象に、合成ヒペリシン軟膏0.25％を用いた光線力学的療法（PDT）の有効性と安全性を第III相無作為化プラセボ対照二重盲検試験で検討（FLASH試験）。主要評価項目は、1回目の治療サイクル（6週間）後の指標病変（index lesion）の奏効率（ILRR、修正Composite Assessment of Index Lesion Severityスコア50％以上改善）とした。 その結果、ヒペリシンPDTはプラセボより1サイクル実施後のILRRが高かった（16％ vs. 4％、P＝0.04）。ILRRは、ヒペリシンPDTを2サイクル実施後に40％（1サイクル目のヒペリシンPDTとの比較でP＜0.001）、3サイクル実施後に49％（同P＜0.001）へ上昇した。特に頻度の高い治療関連有害事象に軽度の局所皮膚反応（1-3サイクル目のヒペリシンPDT 13.5-17.3％ vs. 1サイクル目のプラセボ10.5％）および適用部位反応（同3.2-6.9％ vs. 4％）があった。...