コロナ禍の差別体験で抑うつ症状リスク上昇、米
2022年8月15日
JAMA Psychiatry
米国All of Us Research Programの大規模コホートを用いて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行下の差別によるメンタルヘルスへの影響を検討。日常差別尺度(Everyday Discrimination Scale)を用いて日常の差別を評価し、9項目の患者健康質問票(PHQ-9)を用いて中等度から重度の抑うつ症状および自殺念慮を評価した。2020年5月から7月にかけて3回の調査を実施し、6万2651例が1回以上回答した。 その結果、差別と抑うつ症状および自殺念慮に有意な関係が見られた。週1回を超える差別体験で抑うつ症状のオッズが17.68倍(P<0.001)、自殺念慮のオッズが10.76倍(P<0.001)になった。人種、祖先または出身国による差別の場合、ヒスパニック・ラテン系では全調査時点で、非ヒスパニック系アジア人では5月と6月の調査時点で抑うつ症状への影響が顕著に認められた。...
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