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IOL支持部の向きが陰性異常光視症に関与か

2022年8月16日  専門誌ピックアップ

両眼への単焦点眼内レンズ(IOL)留置を予定している患者163例326眼を対象に、IOLの光学部と支持部の接合部分(optic-haptic junction)の向きが異常光視症の発症率および重症度に及ぼす影響を前向き無作為化比較試験で検討。向きが垂直(82眼)、水平(72眼)、鼻上(94眼)または鼻下(78眼)になるようIOLを留置した。既知の視野欠損や最高矯正視力が20/80未満の患者は除外された。術後1週時点および4-6週時点で、陽性および陰性の異常光視症を評価した。 その結果、術後1週時点(P=0.019)および4-6週時点(P=0.002)で、接合部の向きによる陰性異常光視症発症率に有意な群間差が認められた。鼻上方向群の転帰が両評価時点で最も不良で、水平方向群の転帰が4-6週時点で最も良好だった。陽性異常光視症の発症率や重症度に差は見られなかった。...