HPVワクチンでCIN2+再発リスク低下

ヒトパピローマウイルス（HPV）ワクチン接種によるHPV感染および子宮頸部中等度異形成以上（CIN2+）の再発のリスクに対する有効性を系統的レビューとメタ解析で検討。主要評価項目は、局所外科治療後のCIN2+再発リスクとした。適格基準を満たした22報のうち、ワクチン非接種群のデータも報告していた18報をメタ解析の対象とした。 その結果、CIN2+の再発リスクはワクチン接種群の方が非接種群より低かった（11報、1万9909例、リスク比0.43、95％CI 0.30-0.60、I2＝58％、τ2＝0.14、追跡期間中央値36カ月）。推定効果は、HPVサブタイプHPV16またはHPV18に起因する疾患でCIN2+の再発リスクを評価するとさらに強くなった（6報、1879例、リスク比0.26、95％CI 0.16-0.43、I2＝0％、τ2＝0）。メタ解析の信頼度はGRADE評価の「非常に低」から「中」で、これは出版バイアスおよびメタ解析の対象とした研究間の異質性のためと考えられた。...