痛風発作後に心血管リスクが一時的に上昇
2022年8月16日
Journal of the American Medical Association
英イングランドで、痛風発作後に心血管事象リスクが一時的に上昇するかをClinical Practice Research Datalinkの電子カルテを用いた後ろ向き観察研究で検討した。 その結果、痛風患者6万2574例(平均年齢76.5歳、男性69.3%)を対象としたコホート内症例対照研究では、心血管事象(急性心筋梗塞または脳卒中)が発現した患者では、心血管事象の発現がなかった患者より、心血管事象発現60日以内(2.0% vs. 1.4%、調整後オッズ比1.93、95%CI 1.57-2.38)および61-120日前(1.6% vs. 1.2%、調整後オッズ比1.57、同1.26-1.96)の痛風発作のオッズが有意に高かった。 痛風発作および心血管事象が発現した患者1421例を対象とした自己対照症例集積研究では、痛風発作後60日以内、61-120日前、121-180日前の1000人日当たりの心血管事象発現率が、それぞれ2.49(同2.16-2.82)、2.16(同1.85-2.47)、1.70(同1.42-1.98)だった。これに対して痛風発作150日以前または181-540日前では...
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