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失神後の運転に衝突事故リスクの上昇見られず

2022年8月17日  JAMA Internal Medicine

カナダ・ブリティッシュ・コロンビア州の住民対象後ろ向き観察コホート研究で、失神後の自動車事故(MVC)リスクを検討。初回の失神で救急外来を受診した患者9223例を同月に失神以外の病態で救急外来を受診した対照患者(計3万4366例)とマッチさせた(年齢中央値54歳、女性51.3%)。 その結果、登録時のMVC粗発生率は、失神群、対照群ともに一般集団より高かった(100回・年当たり12.2件、13.2件、8.2件)。失神群と対照群では、指標となる受診から1年間のMVCリスクに差はなかった(9.2% vs. 10.1%、補正ハザード比0.93、95%CI 0.87-1.01、P=0.07)。失神患者の衝突事故リスクは、指標となる受診日から30日間(同1.07、0.84-1.36、P=0.56)にも、失神後の有害事象リスクが高いサブグループ(年齢65歳以上、心原性失神、カナダ失神リスクスコア1点以上など)にも有意な増加は認められなかった。...