プロカルシトニン測定で急性膵炎の抗菌薬使用減

急性膵炎患者260例を対象に、プロカルシトニン（PCT）値を用いたアルゴリズムで抗菌薬処方を安全に減らすことができるかを単一施設患者盲検無作為化比較試験で検証（PROCAP試験）。PCTに基づく治療群では0、4、7日目およびその後は週1回プロカルシトニン値を測定し、1.0ng/mL未満で抗菌薬の中止または開始、1.0ng/mL以上で開始または継続を決定した。 その結果、PCT群の45％、通常治療群の63％に抗菌薬が処方された（P＝0.0071）。治療効果のオッズ比は0.49（95％CI 0.29-0.83、P＝0.0077）だった。1例当たりの臨床感染または院内感染の発生数に有意な群間差はなく、有害事象にも群間差はなかった。...