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パーキンソン病の抗体薬、進行抑制できず

2022年8月18日  New England Journal of Medicine

早期パーキンソン病患者357例を対象に、α-シヌクレインに結合するヒト由来モノクローナル抗体cinpanemabの有効性を多施設共同二重盲検第II相試験で検討(SPARK試験)。患者を無作為化によりプラセボ(対照)群、cinpanemab 250mg群、1250mg群、3500mg群に割り付けて4週ごとに52週間点滴静注し、その後用量を盲検化して実薬を投与する延長期間を設けた。主要評価項目は、Movement Disorder Society-sponsored revision of the Unified Parkinson’s Disease Rating Scale(MDS-UPDRS)の総スコア(0-236点、スコアが高いほど機能不良)の投与前から52週および72週の時点までの変化量とした。 試験は、72週時点での中間解析後に有効性の欠如により中止された。52週時点までのMDS-UPDRSスコアの変化量は、対照群10.8ポイント、cinpanemab 250mg群10.5ポイント、1250mg群11.3ポイント、3500mg群0.9ポイントだった(対照との調整平均差はそれぞれ...