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自殺念慮や自傷行為を経験する小児は多い

2022年8月18日  専門誌ピックアップ

12歳以下の小児を対象に自殺念慮(自殺計画を含む)および自傷行動(自傷行為、自殺企図、非自殺的な自傷行為)の有病率を系統的レビューとメタ解析で検討。論文28報(研究30件、対象計9万8044人)を対象とし、自殺念慮および自傷行動の統合有病率推定に変量効果モデルを用いた。 その結果、統合有病率の推定値は、自殺念慮が7.5%(研究28件)、自殺計画2.2%(同3件)、自傷行為が1.4%(同4件)、自殺企図が1.3%(同6件)、非自殺的な自傷行為が21.9%(同2件)だった。自殺念慮の有病率は、小児がた転帰を報告した研究(小児のみが転帰を報告した場合10.9%、小児および親が転帰を報告した場合10.4%)の方が、親のみが転帰を報告した研究(4.7%)よりも高かった(P=0.0004)。自殺念慮および自傷行為の有病率は男児と女児でほぼ同じだった(自殺念慮7.9% vs. 6.4%、自傷行為3.5% vs. 3.0% )。...