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Watchman周囲漏出、5mm以下でも血栓塞栓症リスク

2022年8月18日  Journal of the American College of Cardiology

PROTECT-AF試験、PREVAIL試験またはCAP2試験に参加し、左室耳閉鎖デバイスWatchmanの留置に成功した患者1054例(平均年齢74歳、男性65%、CHA2DS2-VAScスコア4.1点)を対象に、デバイス留置後に発生した5mm以下のデバイス周囲漏出(PDL≦5)が臨床転帰に及ぼす影響を検討した。 経食道心エコー検査(TEE)で評価した結果、PDL≦5発生率は、留置45日後が38.3%、1年後では27.7%だった。1年後のPDL≦5があった患者はなかった患者より虚血性脳卒中または全身性塞栓症の5年リスクが高かった(調整後ハザード比1.94、95%CI 1.15-3.29、P=0.014)。これは主に後遺症のない脳卒中(同1.97、1.03-3.78、P=0.04)に起因するもので、後遺症が残る脳卒中または致命的脳卒中のリスクは同等だった(同0.69、0.19-2.46、P=0.56)。PDL≦5による心血管死または原因不明の死亡(同1.20、P=0.45)や全死因死亡(同0.87、P=0.42)のリスク増加は見られなかった。...