LVO脳卒中、血管内治療前のtirofiban静注で機能転帰改善せず

中国で、脳主幹動脈閉塞（LVO）に続発した虚血性脳卒中のため血管内血栓除去術を受ける患者948例（平均年齢67歳、女性41.2％）を対象に、術前tirofiban静注の有効性および有害事象を医師主導無作為化二重盲検プラセボ対照試験で検討（RESCUE-BT試験）。最終未発症確認から24時間以内に来院した患者を無作為化によりtirofiban群とプラセボ群に割り付けた。主要評価項目は、修正Rankin尺度スコアの全体的な分布で測定した90日時点の後遺症の重症度とした。 90日時点の修正Rankin尺度スコアの中央値は、tirofiban群が3点、プラセボ群が3点だった。tirofibanのプラセボに対して重症度が低い後遺症の調整共通オッズ比は1.08（95％CI 0.86-1.36）だった。症候性頭蓋内出血の発生率は、tirofiban群が9.7％、プラセボ群が6.4％だった（差3.3％、95％CI －0.2-6.8％）。...